診療
当科における卵巣癌術後に対するホルモン補充療法(HRT)の実際
小林 新
1
,
野村 弘行
1
,
西澤 春紀
1
A. Kobayashi
1
,
H. Nomura
1
,
H. Nishizawa
1
1藤田医科大学医学部産婦人科学講座
pp.847-851
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003059
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卵巣癌の罹患年齢は45歳未満の女性でも多く,手術や抗がん薬治療により医原性閉経になることで,更年期症状が生じうる。また,長期的にはエストロゲンレベルの低下による脂質異常症や骨粗鬆症が発症し,脳・心血管系イベントや骨折が生じるとQOLが低下しうる。婦人科がんに対する治療後の低エストロゲン状態の改善を目的として,早期からのホルモン補充療法(HRT)は積極的に検討すべき治療である。
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