特集 女性のライフステージを “支える” 医療―性差をふまえた実践マネジメント
総論:性差医療と女性ヘルスケア
1.性差医療のはじまりと現在地
天野 惠子
1
K. Amano
1
1一般財団法人野中東晧会静風荘病院(特別顧問)
pp.809-817
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003933
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天野は,1999年に,1990年代に米国で国策として展開された性差医学・医療(gender specific medicine:GSM)の概念を日本へ紹介。2001年に性差医療の実践の場としての女性外来を,2002年に性差医療・医学研究会を立ち上げた。研究会は2008年に日本性差医学・医療学会へと発展,日本における性差医学・医療を牽引してきた。政府は,第2次~第5次男女共同参画基本計画で,「生涯を通じた健康の保持のためには,疾患の罹患状況や健康の社会的決定要因とその影響が男女で異なることなどに鑑み,性差に応じた的確な保健・医療を受けることが必要である」と強調し,2024年10月,国立成育医療研究センター内に,性差の視点をもち,女性の健康・疾患に特化した研究の推進や,最新のエビデンスの収集・情報提供を行うことを目的とする女性の健康総合センターを開設した。女性特有の疾患や性差医療に関する研究開発などを推進し,女性が人生の各段階で様々な健康課題を有していることを社会全体で共有し,女性が生涯にわたり健康で活躍できる社会を目指すことになる。

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