特集 女性のライフステージを “支える” 医療―性差をふまえた実践マネジメント
総論:性差医療と女性ヘルスケア
2.性差医療の視点から考える女性の健康と疾患マネジメント
小宮 ひろみ
1
H. Komiya
1
1国立成育医療研究センター女性の健康総合センター(センター長)
pp.819-823
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003935
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近年,性差医学・医療の重要性が高まり,生物学的性差と社会・文化的性差を考慮した診療が求められている。女性ではライフステージごとに性ホルモン環境や社会的役割が大きく変化するため,ライフコースアプローチに基づく継続的な健康支援が不可欠である。本稿では,性差医療の概念とライフコースアプローチの意義を概説するとともに,産婦人科医が念頭に入れておくべき骨粗鬆症,甲状腺疾患,片頭痛,関節リウマチ,うつ病,不安症について,性差の視点から診断・マネジメントの要点を整理した。さらに,バイオ・サイコ・ソーシャルモデルに基づく包括的診療が重要であり,女性の生涯にわたる健康支援において,産婦人科医が果たすべき役割について考察した。

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