“JOY”of the World!|ロールモデル百花繚乱・9
性差医学・女性外来に取り組んで
天野 惠子
1
1野中東晧会 静風荘病院
pp.1143-1147
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202804
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
2020年11月で満78歳になります。1967年に医学部を卒業してから、ほぼ53年医師として働いてきました(表1)。
私が大学に入った1961年の18歳人口は1,895,967人でした。男子の4年制大学進学率は15.4%、女子は3.0%でした。女子は高校を卒業したら、花嫁修業をし、良い結婚相手を見つけることが常識とされていた時代です。
医学部卒業後、インターン期間の1年を経て、1968年に医師免許を取得しました。当時の全国医師数は、113,630人(男性は102,955人、女性は10,675人)、男性医師と女性医師の比が10:1という時代でした。
今では(2017年度)、男子の55.9%・女子の49.1%が4年制大学へ進学しています(男女共同参画白書 平成30年版、内閣府)。また、2018年の全国医師数は327,210人(男性255,452人、女性71,758人)で、女性医師が全体の22%を占めています(平成30年 医師・歯科医師・薬剤師統計、厚労省)。政府が掲げた男女共同参画の旗印のもと、保守的と言われる医学界でも男女の働き方に変化が表れつつあります。
自分自身の医師としての道程を振り返ってみた時に、あまりに時代が違いますので、私の経験が現代の若い女性医師の方々にどれほどお役に立てるかわかりませんが、本稿が少しでも生きるヒントになることがあれば嬉しく思います。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.