特集 女性器の機能とアピアランスを考える
Ⅱ.各論
2.小陰唇・大陰唇の悩み―保存的治療編―
二宮 典子
1
N. Ninomiya
1
1二宮レディースクリニック(院長)
pp.541-545
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003846
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保存的治療は外科的形態修正とは目的が異なり,機能改善・症状緩和・生活の質(QOL)維持を主眼とする。スキンケア・保湿から外用薬,レーザー・高周波治療,フィラー注入,アートメイクまで各選択肢の対象病態・侵襲度・エビデンスレベルは一様でなく,多くはOxford CEBM分類でレベル4~5にとどまる。外陰部は紫外線非曝露部位であり,色素調節の主役は性ステロイドホルモンである。この特性が,顔面向け美白治療の外陰部への転用を病態生理学的に正当化しない根拠となる。保存的治療は継続管理を前提とする構造上,「介入しない」「やめる」という判断が繰り返し求められる。過剰ケアによる医原性変化を防ぐ良質な判断が求められる。

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