特集 産婦人科医療の偏在化にどう立ち向かうか?―持続可能な医療体制を目指して
地域の現状
3.青森県の現状と対策
藤井 俊策
1
S. Fujii
1
1エフ.クリニック(院長)
pp.49-53
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003701
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
青森県内の分娩取扱施設はこの5年で急減し,空白地域が拡大している。特に開業医の高齢化を一因とする有床診療所の減少が深刻である。出生数が毎年5%ずつ減少してもなお,産科医師偏在指標は低い。施設の集約化は必然であり,同時にタスクシフトと,それを補助する情報通信技術とデジタル化を進めなくてはならない。しかし,広域豪雪地域である青森県内の高規格幹線道路は複数の箇所で寸断され,拠点間の医師の移動や患者搬送に片道2時間以上を要する。道路アクセスの改善は,医療偏在対策だけでなく安全な出産にも適う。交通インフラは医療インフラそのものである。

Copyright © 2026, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.

