特集 フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック
Ⅳ 生殖・内分泌
38.月経周期の調節法
江夏 亜希子
1
A. Enatsu
1
1四季レディースクリニック(院長)
pp.1348-1353
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003174
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
女性の社会進出とともに,生涯に経験する妊娠・出産の回数が減少し,月経回数は増加している。女性にとって月経は,月経痛や過多月経などの月経随伴症状に悩む場合は特に煩わしいものであることは否めない。それが受験やスポーツの大会,旅行,結婚式,出張など大切なイベントに重なることを避けたいと思うのは当然のことであろう。月経が重ならないよう祈り,もし重なってしまえば鎮痛薬などの対症療法に頼るしかなかった時代は過去のものとなり,現代はホルモン療法の選択肢が増え,安全性も高まってきている。われわれ産婦人科医にとって,ホルモン療法を駆使し,月経にまつわる苦痛から女性たちを解放することは責務である。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.