増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
I 婦人科感染症・類縁疾患
尖圭コンジローマ
池田 美智
1
,
高橋 一広
1
,
倉智 博久
1
1山形大学医学部産科婦人科学講座
pp.20-21
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103658
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疾患の概要
尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(human papillomavirus : HPV)の6,11型が原因である疣贅疾患であり,代表的な性感染症である.発生部位は,外陰,会陰,肛門周囲,腟,子宮頸部などに好発する.感染後,視診で観察できるまでに3週~8か月(平均2.8か月)を要するため,感染機会を特定できないことも多い.本邦での罹患率は増加傾向にあり,2008年の定点調査において年間患者数は約4万人,うち女性は約2万人と推定されており,特に20歳台女性では増加傾向が認められる.
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