特集 多職種連携による婦人科がん治療の実践
3.抗がん薬の婦人科がん治療における進歩と腫瘍内科との連携
須藤 洋崇
1
,
松本 光史
1
H. Suto
1
,
K. Matsumoto
1
1兵庫県立がんセンター腫瘍内科
pp.1003-1013
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003105
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2011年以降,複数のがん種に対し,免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の適応拡大が進んでいる。婦人科がん治療でもICIの使用機会が増加し,予後の延長に寄与している。その一方,免疫関連有害事象(irAEs)の発症とその対処の機会も増加している。このirAEsは従来の殺細胞性抗がん薬による有害事象と異なり,発症部位や発症時期が様々であり,対処方法も異なる。そのため,ICIを使用する場合は,irAEsのモニタリングや鑑別方法について熟知しておく必要があり,関係する専門診療科との十分な連携が必須である。
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