増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために
悪性腫瘍
抗がん剤治療を行うにあたっての患者説明
境 秀樹
1
,
松本 光史
1
1兵庫県立がんセンター腫瘍内科
pp.346-349
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210388
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必ず説明しておくべきこと
◆抗がん剤治療を根治目的で行うのか,延命目的で行うのか.根治目的に行うのであれば,外科手術や放射線治療との併用の方法.
◆投与スケジュールとともに,どれだけの期間継続するものであるか.どの程度の効果が認められるか.
◆予測される副作用として,頻度の高いものや,注意が必要なもの,頻度は稀でも重篤になると命にかかわるものなど.
◆根治目的であれば,相対治療強度(RDI)の考え方から,減量や延期は治療成績の低下に繋がるため,可能であれば避けたほうが望ましい(支持療法を駆使してできるだけ減量を避ける,ご本人・ご家族の都合などでの延期をできるだけ避けるよう配慮いただく,など).
◆緩和目的であれば,生活の質(QOL)をより重視する考え方から,適宜減量や延期を行うので,副作用は我慢せず伝えて欲しいこと.
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