特集 多職種連携による婦人科がん治療の実践
2.婦人科がん手術での泌尿器臓器処理と泌尿器科との連携
加藤 一喜
1
K. Kato
1
1北里大学医学部産婦人科(教授)
pp.995-1001
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003104
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婦人科がん手術において,泌尿器臓器の合併切除を要する症例の頻度は高くはないが確実に存在する。特に婦人科再発がんに対する手術において,その頻度は高まる。また,泌尿器臓器の合併切除ではないが,婦人科手術中(婦人科がんに対してだけでなく良性疾患に対するものも含めて),特に子宮全摘術中に,尿管や膀胱損傷をきたし泌尿器臓器の修復や尿路の再建を要する場合がある。泌尿器臓器の合併切除や再建をどこまで婦人科医で行い,どこから泌尿器科医に依頼するかの選択は,各施設での方針や各婦人科腫瘍医の経験や慣れなどによって変更すればよいであろう。
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