特集 婦人科がん治療における下肢リンパ浮腫―センチネルリンパ節生検の保険適用はなぜ必要なのか
7.婦人科がん治療後の下肢リンパ浮腫への理学療法
宇津木 久仁子
1
K. Utsugi
1
1公益財団法人がん研有明病院健診センター
pp.923-929
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003079
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下肢リンパ浮腫発症後はリンパ浮腫複合的治療が主たる治療となる。現在,保険適用となっているが,施設基準の厳しさ,診療報酬の低さからやむなく自費診療を行う施設も多い。患者と医療者の負担を減らすためにも,早期発見,治療が必要であり,リンパ浮腫指導管理を術前および退院後初回外来で施行することで,早期発見が可能となる。センチネルリンパ節生検により,リンパ浮腫の発症を減らすこと,リンパ節郭清術後のリンパ浮腫に婦人科医が関心をもち,適切な治療を早期に開始することが必要である。
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