Japanese
English
入門講座 リンパ浮腫のリハビリテーション・2
リンパ浮腫外来の体制づくりや活動の実際
Our approach to establish the system of lymphedema clinic
宇津木 久仁子
1
Kuniko Utsugi
1
1がん研究会有明病院婦人科,リンパ浮腫治療室
1Department of Gynecology, Cancer Institute Hospital of Japanese Foundation for Cancer Research
キーワード:
リンパ浮腫
,
リンパ浮腫複合的治療
,
リンパ浮腫指導管理
Keyword:
リンパ浮腫
,
リンパ浮腫複合的治療
,
リンパ浮腫指導管理
pp.127-131
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200852
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はじめに
2008年にリンパ節郭清後のリンパ浮腫患者に対し,退院前のリンパ浮腫指導管理料100点が保険収載され,弾性着衣も保険適用となった.さらに2010年から退院後のリンパ浮腫指導管理料として100点が保険収載されたことで,医療者のリンパ浮腫への関心が増した.また2016年4月にはリンパ浮腫複合的治療に対して,軽症は年2回20分以上の治療に対し100点,重症は最初の2か月で11回,その後は月1回,40分以上の治療で200点が算定できるようになった.
リンパ浮腫複合的治療料を算定するための条件は,常勤の医師,看護師,理学療法士あるいは作業療法士が勤務していること,治療に携わる医療者は100時間以上のリンパ浮腫に関する講習を受けていること,直近1年間でリンパ浮腫指導管理料を年50回以上算定している施設であること,などが必要である.
がん研究会有明病院(以下,当院)では2009年1月からリンパ浮腫治療室を開設しているが,本稿ではそれ以前の当院でのリンパ浮腫への取り組み,2009〜2016年3月までの期間,2016年4月から現在まで,そして,2017年4月からの予定について述べる.
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