特集 産婦人科領域における情報リテラシー―ビッグデータとバイオインフォマティクスの活用
3.周産期領域における海外ビッグデータの活用
松崎 慎哉
1
S. Matsuzaki
1
1大阪大学産科婦人科学教室
pp.779-784
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003045
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本稿では,周産期領域における海外ビッグデータの活用をテーマに,その意義や研究結果を紹介する。まれな母体合併症や希少疾患の予後解析において,ビッグデータは有用である。その具体例として,筆者の研究グループがアメリカのビッグデータを用いて癒着胎盤や骨盤臓器脱合併妊娠の頻度,危険因子,周産期予後を解析した結果を紹介したい。さらに,身近なビッグデータとして,系統的レビューやメタアナリシスの重要性にも言及し,研究の広がりを提案する。
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