特集 産婦人科領域における情報リテラシー―ビッグデータとバイオインフォマティクスの活用
9.婦人科腫瘍領域におけるビッグデータの活用
町田 弘子
1
H. Machida
1
1東海大学専門診療学系産婦人科
pp.815-820
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003051
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日本の婦人科腫瘍に関するビッグデータには,「全国がん登録」や「院内がん登録」,「地域がん登録」,および「日本産科婦人科学会悪性腫瘍登録」などがあります。データベースには,電子カルテや診断情報,治療内容などが収録され,入院費用の分析,病気の予測,新薬の開発などに利用されます。ビッグデータを活用することで,低コストかつ短期間で研究が可能となり,がん治療に役立つゲノム医療やAIによるがんの早期発見等に貢献します。しかし,データ活用には,データベースの特徴や収集内容をよく理解し,適切な研究を行うことが必要です。婦人科腫瘍領域におけるビッグデータの分析は,がんの新規治療や問題解決の提案に役立ち,がん医療の進歩に欠かせない役割を果たしています。
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