特集 産婦人科領域における情報リテラシー―ビッグデータとバイオインフォマティクスの活用
2.ビッグデータを生み出すバイオバンク事業
島田 宗昭
1,2,3
,
熊田 和貴
1,2
,
山本 雅之
1,2
M. Shimada
1,2,3
,
K. Kumada
1,2
,
M. Yamamoto
1,2
1東北大学高等研究機構未来型医療創成センター
2東北メディカル・メガバンク機構
3東北大学病院婦人科
pp.773-777
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003044
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近年,バイオバンキング事業は研究基盤としての役割が重要となっている。バイオバンクは「一般集団バイオバンク」と「疾患バイオバンク」に大別され,それぞれに長所と欠点を有している。「一般集団バイオバンク」と「疾患バイオバンク」は,互いの弱点を補い合い,それぞれの強みを生かすことにより,次世代医療の実現に向けた最先端の医学研究を加速化することが期待される。さらに,多様なバイオバンクに保管される生体試料,解析情報,診療情報などを最大限に利活用するバイオバンク間のネットワーク構築は今後の医療開発の効率化に極めて重要な役割を果たす。
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