特集 産婦人科領域における情報リテラシー―ビッグデータとバイオインフォマティクスの活用
企画者のことば
吉原 弘祐
1
Kosuke Yoshihara
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学遺伝子制御講座(産科婦人科学)教授
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003042
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現在,インターネットを通じて膨大な量の情報にアクセスできる時代ですが,膨大な情報のなかにはフェイクニュースも含まれています。そのため,情報の正誤を見極め,適切に処理する能力である「情報リテラシー」の重要性が高まっています。情報リテラシーはわれわれ産婦人科医にとっても重要です。プレプリントやハゲタカジャーナルのように,査読前の論文,あるいは適切な査読がされないままの論文が無料でダウンロード可能な形で公開されたりする時代において,信頼できる情報かどうか判断できる情報リテラシーが不可欠になっています。一方,ビッグデータをうまく利活用することで新しい知見を得られる時代でもあり,バイオインフォマティクスの習得は,新しい時代の産婦人科医にとって新たなサブスペシャルティーとして位置づけられる可能性があります。
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