特集 産婦人科医が知っておきたい プレコンセプションケアの最前線Ⅱ
6.子宮内膜症とプレコンセプションケア
浦田 陽子
1,2
,
原田 美由紀
2,3
Y. Urata
1,2
,
M. Harada
2,3
1国立成育医療研究センター周産期・母性医療センター不妊診療科
2東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
3東京大学大学院医学系研究科産婦人科学
pp.563-568
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002978
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子宮内膜症は生殖可能年齢の10~15%に認め,月経困難症といった症状以外に,不妊や悪性化のリスクがあり,卵巣機能や周産期合併症に関連がある。卵巣子宮内膜症性囊胞の手術は卵巣機能を低下させるリスクがあり,術後再発は高頻度である。そのため,プレコンセプションケアの観点からは症状コントロールにはホルモン治療を積極的に行い,手術時期については患者のライフプランに合わせた綿密な計画が必要となる。
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