特集 産婦人科医必携 最新の細菌・真菌感染症に対する薬の使い方と留意点Ⅱ
総論
2.産婦人科における細菌叢検査とそのインパクト
生水 真紀夫
1
,
長田 久夫
1
M. Shozu
1
,
H. Osada
1
1千葉大学真菌医学研究センター進化生殖学
pp.109-114
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002854
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分子生物学的検査法(メタゲノム解析,NGS)が進歩し,子宮体部・卵管にも細菌叢が存在していることが明らかになってきた。細菌叢のバランスの乱れ(dysbiosis)が,不妊や子宮内膜症,卵巣癌など好ましくないアウトカムと関連している可能性がある。腟内細菌叢のdysbiosisは早産リスクであり,治療介入が推奨されている。子宮内細菌叢のdysbiosisは不妊・不育との関連で注目を集め,子宮内細菌叢検査が先進医療として実施されている。
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