Japanese
English
産科 妊娠腫瘍
妊娠子宮筋腫核出術後の分娩の観察
Observation of delivery following the enucleation of myoma of the pregnant uterus
高尾 直良
1
,
宮内 志郎
1
,
関 智己
1
Naoyoshi Takao
1
1長崎大学医学部産婦人科学数室
pp.73-76
発行日 1962年1月10日
Published Date 1962/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202561
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
まえがき
日常の診療に際して私共は時々妊娠中に筋腫や卵巣腫瘍を発見することがある。このような場合どんな処置をとつたらよいか,自然分娩にまかすべきか或は手術操作を加えるべきかの判定に悩む時があると思う。文献によると妊娠と子宮筋腫合併の治療に関しては必ずしも積極的方針をとる必要のないことが多くの学者の見解として報告されている。しかし又筋腫またはその他に合併症が認められた場合はそれまでの待期的,保存的態度を捨てて,手術を行う必要があり,その効果は加療の適期と慎重かつ適切な治療とによつて期待し得ると言われている。私共は最近,筋腫子宮妊娠例の数例に核出術を行い臨床経過,分娩経過を観察したので,特に筋腫核出術の可否について検討してみた。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.