臨床経験
単一臍帯動脈の発生メカニズムを考えた妊娠・分娩管理
佐治 正太
1
,
長谷川 潤一
2
S. Saji
1
,
J. Hasegawa
2
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学
2同 大学院周産期発生病態解明学分野
pp.1517-1521
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002806
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単一臍帯動脈は,先天異常のなかで最も頻度が多く,しばしば遭遇することがある。分娩後に偶発的に発見されるものから,胎児発育不全や胎児機能不全などの精査で明らかになるものもしばしばある。妊娠中の超音波検査によっても比較的簡単に発見することのある異常であるため,その管理,分娩方針に関しても議論がある。本稿では,単一臍帯動脈の発生メカニズムを踏まえつつ,自験例も交えて,どのように前方視的に管理すべきかを論じる。
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