症例
羊水過多症から診断した先天性静脈管欠損の1例
山本 梨沙
1
,
藤田 志保
1
,
岡田 真紀
1
,
今福 紀章
1
,
山本 暖
1
R. Yamamoto
1
,
S. Fujita
1
,
M. Okada
1
,
N. Imafuku
1
,
D. Yamamoto
1
1独立行政法人国立病院機構福山医療センター産婦人科
pp.645-649
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002591
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症例は36歳,3妊1産。妊娠27週に羊水過多症を認め当院に紹介となった。妊娠28週に胎児心拡大と頭部と体幹のみheavy for dateの発育を認めた。妊娠29週に単純MRI検査と経腹超音波検査で静脈管欠損と下大静脈を側副血行路とする臍帯静脈走行異常と診断した。妊娠31週に胎児心拡大および胎児血流の増悪を認め,高次医療機関に母体搬送となった。妊娠33週に胎児水腫のため緊急帝王切開術にて3,493gの男児を分娩した。児は遷延性肺高血圧症や特発性小腸穿孔,喉頭軟化症などを合併し,生後1年に在宅陽圧酸素など在宅ケアを導入し退院となった。
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