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有痛性脂肪過多症の1例
安井 昌孝
1
1和歌山県立医科大学皮膚泌尿器科教室
pp.1059-1061
発行日 1955年12月1日
Published Date 1955/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201557
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緒言
有痛性脂肪過多症は1888年Dercumによつて粘液水腫の症状を伴つた皮下結締織ヂストロフイーの症例として初めて報告せられ,1891年Henryも同様の1症例を報告し,次いで1892年Dercumは本疾患を臨床上独立疾患と考え,有痛性脂肪過多症と命名し正式に報告した。又本疾患はDer-cum氏病とも呼ばれる。
其の臨床所見も症例によつて可成りの差があり,且つその病因に関しても従来種々の説が発表せられ今日尚不明な点が多い。
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