臨床経験
下腹部正中切開で帝王切開術を施行したBody Mass Index 54.3および45.5の高度肥満妊婦の2例
佐藤 壮樹
1
,
高橋 聡太
1
,
田中 宏典
1
,
吉田 瑶子
1
,
田中 創太
1
T. Sato
1
,
S. Takahashi
1
,
K. Tanaka
1
,
Y. Yoshida
1
,
S. Tanaka
1
1八戸市立市民病院産婦人科
pp.93-98
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002440
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妊婦の肥満は様々な妊娠合併症を伴いやすく,ひいては周産期予後を悪化させる。今回われわれは,body mass index(BMI)が54.3のsuperobesityと,45.5のmorbid obesityの帝王切開術を経験した。いずれも麻酔法は全身麻酔,皮膚切開は下腹部正中切開で行い安全に完遂できた。合併症や麻酔,術野確保,術後合併症など,高度肥満妊婦の周産期管理における問題点と工夫について,本症例の経験や文献から検討し報告する。また,肥満妊婦のなかには精神的なケアや社会的なサポートを要するケースもあり,多職種の連携が重要である。
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