今月の臨床 子宮体がん診療の最前線―最新分類から治療法まで
手術療法
腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術の安全な施行のために
寺井 義人
1
1神戸大学大学院医学研究科産科婦人科
pp.256-261
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210891
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●腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術を安全に施行するためには,術前にCTなどで血管走行の確認と術中の術野展開が重要である.
●腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術での合併症として,血管損傷と尿管損傷,隣接臓器の熱損傷に注意が必要である.
●現在の保険適用では,腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術は子宮体がんⅠA期のみであり,欧米並みにⅠB,Ⅱ期への適用拡大やロボット支援下手術での傍大動脈リンパ節郭清術への適用拡大が望まれる.
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