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産婦人科領域の周術期管理 第1回 術中におけるオピオイドの使用を再考する
新山 幸俊
1
Y. Niiyama
1
1秋田大学大学院医学系研究科医学専攻病態制御医学系麻酔・蘇生・疼痛管理学講座
pp.435-438
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002120
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術中に使用する超短時間作用性オピオイドのレミフェンタニル塩酸塩によって痛覚過敏が生じ,術後に痛みの増悪や慢性化が認められることがある。この現象を回避する方法として,オピオイドを使用しない麻酔管理(オピオイドフリー麻酔)が注目されているが,その効果にはまだ一定の見解がなく,薬剤の適応の点からもわが国では実施しにくい。ただ,術中のオピオイド使用量を減じようとするアプローチそのものは決して誤っておらず,周術期管理の質を向上させる可能性がある。
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