特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅱ.周産期
10.会陰切開・縫合術および産道裂傷縫合術
関 博之
1
Seki Hiroyuki
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター
pp.1424-1430
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000639
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産道裂傷には頸管裂傷,腟壁裂傷,会陰裂傷があるが,その対応は裂傷部位の正確な診断と縫合が原則である。創部の範囲,組織の傷害の程度,血管の破綻の有無と程度などを正確に診断し,血管からの出血は結紮縫合するなど止血を確実に行い,縫合部の層,すなわち筋層,結合組織,皮膚などの各組織をそれぞれ正確に縫合することが重要である。産道裂傷を回避する目的で会陰切開は行われてきたが,その有効性に関しては必ずしも十分ではないとする報告も散見され,米国ではその頻度は減少傾向にある。わが国においては,初産婦や機械分娩の際に施行されることが多い。
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