特集 排卵誘発のすべてⅠ non-ART編
1.無月経の診断と排卵誘発
堤 治
1,2
O. Tsutsumi
1,2
1医療法人財団順和会山王病院名誉病院長
2国際医療福祉大学大学院生殖補助医療胚培養分野教授
pp.1123-1131
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001893
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月経周期は中枢(視床下部・下垂体)と末梢(卵巣)の精巧なフィードバックシステムにより規則正しく繰り返される。無月経はそのシステムに異常が生じた場合発症するため,診断にあたっては妊娠を除外のうえ,下垂体のFSH,LH,卵巣のエストロゲンを軸にホルモン検査,超音波検査などにより原因を明らかにする。そのうえで治療としては病因に応じた排卵誘発を選択する。原発性無月経は続発性無月経とは大きく病因が異なり診断治療には注意を要する。なお,controlled ovarian hyperstimulation(COH)は,月経周期の有無にかかわらず不妊症治療において実施される。
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