特集 最新知識の理解に役立つ 産婦人科医療の変遷と展望
女性医学
1.器質性月経困難症の管理と治療
若槻 明彦
1
A. Wakatsuki
1
1愛知医科大学
pp.1041-1046
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001868
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子宮内膜症や子宮腺筋症などの器質的な疾患に起因する器質性月経困難症の治療には,非ステロイド系消炎鎮痛剤,漢方薬などの対症療法,GnRHアゴニストやアンタゴニスト,低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP),黄体ホルモン療法,レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)などの薬物療法,さらには手術療法などがある。GnRHアゴニスト・アンタゴニスト,LEP,黄体ホルモン療法,LNG-IUSなどのホルモン治療はいずれも月経困難症に対する効果があるが,各々のメリットとデメリットを考慮しながら使用する必要がある。
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