特集 日本の周産期メンタルヘルス事情update
2.日本精神神経学会・日本産科婦人科学会:「精神疾患を合併した,或いは合併の可能性のある妊産婦の診療ガイド」
下屋 浩一郎
1
K. Shimoya
1
1川崎医科大学産婦人科学1
pp.587-591
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001744
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母体の精神疾患は,母体の妊娠予後に影響を及ぼす。また,妊産婦のメンタルヘルスの課題は本人のみならず,児の養育にも大きな影響を及ぼすため,母児の健康を守るという視点から妊産婦のメンタルヘルスに注意を払い,産婦人科医,精神科医をはじめとした多職種ならびに行政との連携が極めて重要となっている。そうした点を踏まえて日本精神神経学会,日本産科婦人科学会が合同で作成委員会を構築し,「精神疾患を合併した,或いは合併の可能性のある妊産婦の診療ガイド」総論編が2020年5月に,各論編が2021年4月に発刊となり,産婦人科医と精神科医が妊産婦のメンタルヘルスを考えるうえでの共通の指針が作成された。
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