今月の臨床 生殖医療とバイオエシックス
最近の動き
2.日本産科婦人科学会の見解
青野 敏博
1,2
,
東 敬次郎
1
,
苛原 稔
1
1徳島大学医学部産科婦人科
2日本産科婦人科学会
pp.1016-1019
発行日 1999年8月10日
Published Date 1999/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903732
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1978年に世界初の体外受精児の誕生以来,生殖医療技術(assisted reproductive technology:ART)の発展はめざましく,従来予想していなかった方法で不妊患者を治療できるようになった.しかし方法によっては医学的,法律的,倫理的問題を含んでおり,社会的なコンセンサスを得ながら実施しないと,一般社会から是認されない事態が想定された.
ARTを規制するには,法律による方法と学会のガイドラインによる方法があるが,法律による規制は,罰則規定により強制力を伴うという長所はあるものの,ARTの急速な進歩に対応できない恐れがある.
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