特集 COVID-19に対する産婦人科医療の対策
10.新型コロナウイルス感染症の院内感染防止のための対策
吉岡 信也
1
S. Yoshioka
1
1神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科
pp.189-196
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001632
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2020年初めからわが国でも流行が拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,その強い感染力や未発症者からも周囲の人間に感染を起こすことから,院内感染の防止が困難な感染症である。院内感染の防止には,病院全職員が情報と方針を共有し,職員のみならず患者やその家族にも協力してもらい感染防護策を徹底することが必要である。また,COVID-19患者と疑い患者・非感染患者の分離のみならず,それらの患者に接する医療者も厳格に分離することが重要である。産科診療では,時間外の緊急入院が多いため,患者には日頃から感染リスクの低い生活を心がけてもらい,入院時には感染リスク評価とそれに応じた対応が必要である。
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