特集 COVID-19
各論
COVID-19に対する感染対策 COVID-19流行下における一斉休園・休校―そのメリットとデメリット
齋藤 昭彦
1
SAITOH Akihiko
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野
pp.126-129
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000023
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はじめに
2020年初頭からのコロナウイルス感染症2019(coronavirus diseases 2019:COVID-19)は,国内外で大流行をきたし,社会全体に大きなインパクトを与え続けている。感染が拡がった初期の段階から,感染者の多くは成人であり,小児は,人口比に比べ感染者が少なく,また重症化しにくいことが報告されてきた1)。国内では,2020年春,全国的な感染の拡がりを受けて,全国一斉の休園・休校措置を行い,子どもそしてそれを取り巻く成人の生活は,大きな変化を余儀なくされた。本稿では,2020年春の国内における全国一斉の休園・休校措置を振り返り,そのメリット・デメリットについて考察し,今後の対策について考えてみたい。
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