臨床経験
中学・高校女子スポーツ選手の指導者に行ったアンケート調査から考える産婦人科としてのかかわり
河西 邦浩
1
,
香西 祥子
1
K. Kawanishi
1
,
S. Kouzai
1
1屋島総合病院産婦人科
pp.515-522
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001278
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香川県内の中学,高校43校の女子スポーツ選手の指導者を対象に意識調査を行い,選手の健康管理に対する産婦人科のかかわりを検討した。19種目の59名から回答を得た。調査内容は,選手の月経について,OC・LEPの使用,選手の健康管理,指導で困難なこと,勉強会への参加希望の有無などである。月経困難症にOC・LEPが有効なことは多くの指導者が認識していたが,月経コントロールには消極的だった。健康管理内容では月経関連は少数だったが,指導で困難な点は月経などが含まれた。指導歴が30年以上では勉強会参加希望の割合が比較的高かった。産婦人科のかかわる課題として月経関連の啓発と,現場との連携を深めることが必要と考える。
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