特集 専門医はもういらない? せまりくるAI時代
9.医用工学を用いた手術支援システム
中島 義和
1
,
小野木 真哉
1
Y. Nakajima
1
,
S. Onogi
1
1東京医科歯科大学生体材料工学研究所
pp.483-488
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001271
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手術ナビゲーションシステムにおいて軟部組織の変形は大きなナビゲーション誤差の原因となるため,そのような変形の影響が少ない整形外科領域に限定されているのが現状である。例えば脳手術におけるブレインシフトは,精密なナビゲーションを実現するためには無視できない変形といえる。ナビゲーションシステムのもう1つの課題として,手術計画の直感的な可視化が挙げられる。拡張現実(AR)やプロジェクションマッピング(PM)のような技術が提案されているが,臓器変形に対する補償についてはほとんど考えられていない。そこで本稿では,ブレインシフトによる変形を補償しつつ,手術計画の直感的な可視化が可能なプロジェクションマッピング型手術ナビゲーションシステムについて紹介する。
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