特集 専門医はもういらない? せまりくるAI時代
8.AIによるコルポスコピー診断
宮木 康成
1,2,3
,
竹原 和宏
4
,
三宅 貴仁
5
Y. Miyagi
1,2,3
,
K. Takehara
4
,
T. Miyake
5
1三宅おおふくクリニック
2Medical Data Labo
3埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科
4独立行政法人国立病院機構四国がんセンター
5三宅医院
pp.475-481
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001270
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子宮腟部前癌病変LSIL/CIN1とHSIL/CIN2+CIN3を対象とし,独自のneural network architecture作成によるdeep learningを行ってAIの診断性能を評価した。まず画像だけからAIで診断する場合,対象患者はLSIL 97例とHSIL 213例で,教師あり学習法を用いたAIによる正診率は0.823,HSILに対する感度,特異度は0.800,0.882であった。次に,画像とともにHPV型を学習させたAIによる診断では,対象患者がLSIL 43例とHSIL 210例となり,AIによる正診率は0.941,HSILに対する感度,特異度は0.956,0.833で,成績は向上した。なお,どちらのAIの場合も有意差はなかったが,腫瘍専門医の成績をおおむね上回るか同等だった。今後ビッグデータが得られれば,対象病変種類の拡張も診断精度の向上も期待できる。
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