特集 エキスパートから学ぶ婦人科ロボット手術update
各論
7.高難度症例(肥満症例)
近藤 英司
1
E. Kondo
1
1三重大学医学部産婦人科
pp.397-401
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001245
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肥満は子宮体癌のリスク因子であり,手術体位による合併症(深部静脈血栓症やコンパートメント症候群)の頻度は健常者よりも多く,またminimally invasive surgery(MIS)では骨盤高位は必須であり,ロボット支援手術ではさらに骨盤高位25度となるため,呼吸器系および循環器系に負担がかかり術中呼吸管理も困難である。その反面,いったん術野が展開された場合は,開腹手術に比べ手術手技は容易である。本稿では,子宮体癌および子宮筋腫などの良性疾患の肥満患者に対するロボット手術の有用性および麻酔,体位,術式について述べる。
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