特集 異所性妊娠を考える
3.卵管妊娠
磯部 真倫
1
M. Isobe
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.993-997
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000965
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卵管妊娠は,異所性妊娠のなかで最も頻度の高い部位である。経腟超音波検査,血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の定量,子宮内容除去(D & C),腹腔鏡検査などを複合的に組み合わせることにより,早期に診断,治療が可能となった。また,早期診断が可能になったこともあり,腹腔鏡手術やメトトレキサート(MTX)による薬物療法,経過観察など治療法も多様となった。本稿では,特に未破裂の卵管妊娠に対する診断と治療について焦点をあてた。様々な診断法,治療法の選択肢が増えた昨今,最適な判断となるように,医師間で検討するととともに,患者とよく話し合うことが重要である。
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