特集 異所性妊娠を考える
2.生殖医療と異所性妊娠
志賀 友美
1
T. Shiga
1
1岐阜大学医学部附属病院産婦人科(臨床講師)
pp.989-992
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000964
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自然妊娠での異所性妊娠の発生率は1~2%とされているが,ARTによりそのリスクが上昇することが知られている。しかし,ARTの進歩とともにその発生率も変化しており,近年では減少傾向となっている。ARTでの移植胚数の増加や過剰なホルモン刺激,初期胚移植などは異所性妊娠発生のリスクを上昇させることがわかってきた。ARTを行う際に,単一胚移植や自然周期による凍結胚移植,胚盤胞移植などの方法を選択することにより,異所性妊娠のリスクを低下させることができる。
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