特集 異所性妊娠を考える
1.異所性妊娠の発生機序・病因・疫学について
瀧内 剛
1
T. takiuchi
1
1大阪大学大学院医学研究科産科学婦人科学講座(助教)
pp.983-988
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000963
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異所性妊娠は,全妊娠の約1%と決して頻度は高くないが,妊産婦死亡の原因となる疾患である。異所性妊娠の危険因子の一部は,生活習慣の改善により危険性を低下できることが示唆されている。体外受精後の異所性妊娠率は一般妊娠よりも高いと報告されているが,単一胚移植の推奨や凍結技術の向上などにより,現在では低下していると推測される。異所性妊娠の正確な発生機序の解明は,現状では困難である。
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