臨床経験
PCOS症例において前周期の内分泌環境の違いが低刺激IVFに及ぼす影響
福田 淳一郎
1
,
加藤 恵一
1
J. Fukuda
1
,
K. Kato
1
1加藤レディスクリニック
pp.439-444
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000407
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多囊胞性卵巣症候群(PCOS)症例に体外受精(IVF)を行う際の排卵誘発法は,卵巣過剰刺激症候群(OHSS)回避のためクロミフェンを主とした低刺激法が選択される頻度が高い。筆者らは前周期の内分泌環境の違いがPCOS症例に対する低刺激排卵誘発IVFにどのように影響するかを検討した。前周期は黄体化ホルモン(LH)サージによる排卵を待ち,排卵後よりエストロゲン・プロゲステロン剤(中用量ピル)を投与し,negative feedbackにより黄体期の下垂体性ゴナドトロピンを抑制する内分泌学的前周期調整が最も優れたIVF結果につながるとの結果を得た。
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