特集 一般病院でもできる!「子どもが欲しい」女性のためのプライマリ・ケア
産婦人科の外来でできる男性不妊の検査
辻村 晃
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科
pp.1083-1087
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000112
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産婦人科外来で施行できる検査として,①精液検査,②精巣および精索静脈瘤の診察,③ホルモン検査が挙げられる。マクラーチャンバーによる精液検査は精液原液を用いて検査でき,精子濃度と精子運動率を同時に評価しうる利点も有しいている。精巣容積はオーキドメーターで評価できる。精巣容積が小さく,精巣そのものの弾力性がやや乏しい場合は,造精機能が悪化している可能性を考慮する。精索静脈瘤の触診は暖かい状態で行い,必ず立位,腹圧負荷(Valsalva法)で行う。ホルモン検査で重要なのはFSH であり,通常FSH 高値は造精機能障害を反映しているとされる。
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