診療
胎児肺囊胞性疾患の出生前診断と生後診断および周産期経過
杉林 里佳
1
,
小澤 克典
1
,
和田 誠司
1
,
左合 治彦
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター胎児診療科
pp.1041-1046
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000094
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
出生前超音波診断技術の進歩により胎児期に肺囊胞性疾患の診断が行われるようになってきている。疾患によっては胎児水腫をきたし胎児治療が行われ出生直後からの集中治療を要する場合もある一方,2nd trimester をピークとして自然縮小する場合もある。超音波による診断を基に予後を推定する場合が多いが,出生前診断と出生後診断が一致しない症例も多く経験する。近年は胎児MRI を併用することにより出生前診断の精度が向上してきている。出生前診断と生後診断の比較と,生後診断からみた周産期経過について比較検討を行った。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.