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特集 わが国における脳・心血管疾患予防のための疫学研究
新しいコホート研究の立ち上げと今後の展望—神戸研究と鶴岡メタボロームコホート研究
Set up and Prospect of New Cohort Studies:KOBE Study and Tsuruoka Metabolomics Cohort Study
西田 陽子
1
,
原田 成
2
,
武林 亨
2,3
,
岡村 智教
1,2
Yoko Nishida
1
,
Sei Harada
2
,
Toru Takebayashi
2,3
,
Tomonori Okamura
1,2
1先端医療センター研究所コホート研究チーム
2慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学
3慶應義塾大学先端生命科学研究所
1Foundation for Biomedical Research and Innovation
2Department of Preventive Medicine and Public Health, Keio University School of Medicine
3Institute for Advanced Biosciences, Keio University
pp.71-77
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205885
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はじめに
本邦には悪性新生物や脳・心血管疾患をエンドポイントとし,生活習慣や危険因子を曝露要因とする多くのコホート研究があるが,生活の質(Quality of Life;QOL)をエンドポイントとしたコホート研究やまったく新しい曝露要因を用いた新しいコホート研究の取り組みが開始されつつある.本稿では,QOLをエンドポイントとするコホートの例として神戸研究を,新しい曝露要因としてメタボロームの測定を行っている例として鶴岡メタボロームコホート研究を取り上げて,その立ち上げから現状について紹介する.
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