症例
長期にレプチン補充療法を行った脂肪萎縮性糖尿病の2例
和氣 英一
1
,
河野 智敬
1
,
会津 克哉
1
,
海老原 健
2
,
中尾 一和
2
,
望月 弘
1
1埼玉県立小児医療センター代謝・内分泌科
2京都大学大学院医学研究所内分泌代謝内科
キーワード:
全身性脂肪萎縮症
,
レプチン補充療法
,
脂肪萎縮性糖尿病
Keyword:
全身性脂肪萎縮症
,
レプチン補充療法
,
脂肪萎縮性糖尿病
pp.611-615
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/shJ.0000000056
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脂肪萎縮症は,全身あるいは部分的な脂肪組織の消失により低レプチン血症をきたし,インスリン抵抗性糖尿病,高中性脂肪血症などの糖脂質代謝異常をきたす疾患である.糖尿病を合併した際に脂肪萎縮性糖尿病とよばれる.本症ではレプチン補充療法が非常に有効であることが報告され1),現在では保険診療が可能となっているが,長期に使用された症例の報告は少ない.今回,われわれは本症の2 例に対して長期のレプチン補充療法を行ったので報告する.なお本研究については,当センター倫理委員会の承認(承認番号:2015‒05‒014)を得て行った.
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