特集 小児科ではじめる移行期医療――よりよく進めるための方法・ポイントⅠ
2.「喘息」の移行期医療
大谷 祐介
1
,
滝沢 琢己
1
1群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野
pp.394-402
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003853
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小児の気管支喘息は成長とともに軽快する例がある一方,成人期まで持続あるいは再燃し,呼吸機能低下や将来の慢性気流制限につながる症例もある.移行期医療は単なる転科ではなく,保護者中心の管理から患者本人による自己管理へ段階的に移行させる支援である.学童期から病態や治療を本人に説明し,思春期には吸入手技,服薬管理,増悪時対応などの自己管理能力を育成することが重要である.さらに15歳以上では,小児と成人のガイドラインの違いをふまえて治療内容を再評価し,移行先は成熟度や自己管理能力,併存症,家族支援,地域医療資源を考慮して個別に選定したうえで,一定期間の併診を経て段階的に移行することが望ましい.

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