特集 気管支喘息のガイドラインを実臨床に生かす―こんなときどうする?
日常診療にガイドラインをどう生かすか―こんなときどうする?
成人期にまで喘息を持ち越す患者の内科への移行と長期予後 小児科医からみた移行期医療
長尾 みづほ
1
NAGAO Mizuho
1
1国立病院機構三重病院臨床研究部
pp.798-804
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000171
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はじめに
小児期発症疾患を有する患者の成人期に向かう診療にあたっては,小児期医療から個々の患者に相応しい成人期医療へ受け渡していくこと,すなわち,移行期医療が重要な課題となっている。日本小児科学会の移行期の患者に関するワーキンググループは,2014年に「小児期発症疾患を有する患者の移行期医療に関する提言」を発表した1)。
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