[連載] 最近の外国業績より
血液
日本医科大学小児科学教室
pp.376-379
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003837
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背 景 リジンメチルトランスフェラーゼ2A遺伝子(KMT2A)は造血幹細胞の分化を制御する転写調節因子である.KMT2A遺伝子が再構成(KMT2Ar)されると白血病性ホメオボックス遺伝子およびそのDNA結合補助因子であるMeis homeobox 1が恒常的に活性化され,分化停止と自己複性能が異常亢進する.KMT2Arは小児および成人の急性白血病の約10%に認められ,薬剤抵抗性と予後不良を特徴とする.メニンはKMT2A複合体に必須の足場タンパクであり,メニン-KMT2A相互作用を阻害することにより病的転写を抑制し分化誘導を回復させる.このメニン-KMT2A依存性は,成人AMLにおける最も一般的な遺伝的変化であるヌクレオフォスミン1(NPM1)変異を伴う急性白血病や,他のまれな白血病サブタイプにも共通している.レブメニブは経口メニン阻害薬で,第Ⅰ相臨床試験で再発・難治性(R/R)KMT2ArまたはNPM1変異白血病に有望な有効性と安全性が確認された.本試験(AUGMENT-101第Ⅱ相)は,その承認取得を目的とした登録試験であり本報告はその中間解析結果である.

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