綜説
小児の多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害の最新情報
川上 沙織
1
,
李 守永
1
,
酒井 康成
2
1国立病院機構福岡東医療センター小児科
2九州大学病院小児科
pp.35-41
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003738
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中枢神経炎症性脱髄疾患は,後天性脱髄症候群(ADS)とよばれる疾患の総称である.ADSは,急性散在性脳脊髄炎(ADEM),多発性硬化症(MS),視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD),およびMOG抗体関連疾患(MOGAD)を含む幅広い疾患群からなる.従来,MSとNMOSDは同一スペクトラム上の脱髄疾患と考えられてきたが,2004年にアクアポリン4(AQP4)抗体が発見され,NMOSDはMSとは異なる病態をもつ独立疾患として再定義された.本稿では,『多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023』に基づき,疾患概念,診断,疫学,臨床症状,治療の最新知見を概説する.

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