特集 分子標的薬を極める
各論
神経・筋疾患 視神経脊髄炎スペクトラム障害
松村 英樹
1
,
芦田 明
1
MATSUMURA Hideki
1
,
ASHIDA Akira
1
1大阪医科薬科大学小児科
pp.297-299
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000778
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はじめに
視神経脊髄炎スペクトラム障害(neuromyelitis optica spectrum disorder:NMOSD)は,視神経炎と脊髄炎を特徴とする中枢神経の炎症性疾患である1)。近年,アクアポリン4(aquaporin-4:AQP4)やミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白(myelin oligodendrocyte glycoprotein:MOG)といった病因となる自己抗体が発見され,さらに自己免疫的機序により中枢神経のアストロサイトが障害される分子学的機序の詳細が明らかになり,さまざまな分子標的薬が利用されつつある。
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